エチオピア北東部で発見された、約260万年前に絶滅したパラントロプス( Paranthropus )と呼ばれるホミニン(hominin)の化石は、当時この地域に生息していたホミニンの種数を増やすものである。今週の Nature に掲載されるこの発見は、人類の古代の親類であるパラントロプスの分布と適応力に光を当てるものである。
陸域起源の大気中へのマイクロプラスチック排出量は、年間約60京(600 quadrillion;6×10の17乗)粒と推定され、これは、海洋からの排出量の20倍以上に相当するという世界的な分析を報告する論文が、Nature にオープンアクセスで掲載される。一方、大気中のマイクロプラスチック濃度はこれまでの推定値より100分の1から1万分の1も低いことも判明した。著者らは、将来的なモニタリングや対策 ...
インドネシアのスラウェシ(Sulawesi)島の洞窟で発見された手形ステンシル模様は、少なくとも6万7800年前のものと推定され、現存する最古の岩絵であるかもしれないことを報告する論文が、 Nature にオープンアクセスで掲載される。この発見は、初期人類がスラウェシ島を経由する北ルートでサフル(Sahul;オーストラリアとニューギニアを繋いだ古代大陸)へ移住したという説を強く裏づけるものである。
ドナルド・トランプが米国大統領として2期目を開始してから1年が経過した。助成金削減や人員縮小によって、米国の科学界はこの12カ月間でいくつもの劇的変化を経験した。今週号の Nature では、 米国の研究環境がいかに変化したのか 、そしてそうした変化が将来に向けて何を意味するのかを検証する。また、 第一線の生物医学系研究者たちが2025年の出来事を振り返る とともに、 米国の科学者たちが研究キャリ ...
今回、モロッコ・カサブランカ近郊のトーマス採石場で発見された、年代が約77万年前と推定されるヒト族化石が報告されている。一連の化石は、以前ジェベル・イルード遺跡で発見された最古のホモ・サピエンス( Homo sapiens ...
ロボットハンドは、高い器用さを有するとされる人間の手を模倣するよう設計されることが多い。しかし、人の手は高度な器用さを持つが、その非対称性(片側からしか物をつかむことができない)および限られたリーチのため、複数の物体を同時につかむ場合や狭い空間へのアクセスなど、特定の作業において能力を制限されることがある。
報酬や前向きな期待に関連する脳の領域を活性化させる訓練は、ワクチンに対する身体の免疫反応の増強と関連している可能性がある。 Nature Medicine に掲載される85名の参加者を対象とした研究結果は、前向きな思考が非侵襲的な方法で脳が免疫系をサポートする助けとなるかもしれないことを示唆している。
サウジアラビア北部の洞窟で自然ミイラ化したチーター(Acinonyx jubatus)7体が発見された。この発見は、絶滅危惧種のチーターがアラビア半島で地域絶滅する前に、少なくとも2つの亜種が生息していたことを示している。オープンアクセスジャーナル Communications Earth & Environment に掲載されるこの発見は、チーターを半島に再導入する新たな可能性を開くかもしれない ...
膀胱がん患者で色覚異常を併発している場合、正常な色覚をもつ患者と比べて生存率が低下する可能性があることを報告する論文が、 Nature Health に掲載される。この研究は、医師がこの患者群に特に注意を払い、追加検査が生存率向上につながるかどうか検討すべきであると示唆している。
限定的なタスクで悪意ある行動を学習した人工知能モデルは、悪意ある助言を提供するなど、無関係なタスクにもこの行動を一般化することを示唆する論文が、 Nature にオープンアクセスで掲載される。この研究は、このような不整合(misaligned)な行動を引き起こすメカニズムを探っているが、なぜ発生するのか、どう防止するかを解明するにはさらなる研究が必要である。
天文学者たちは、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を用いた初期実験で検出された小さな赤い点群の正体について議論を重ねてきた。これらは、超大質量ブラックホールか星形成の兆候と考えられてきたが、そのふるまいはどちらのカテゴリーにも当てはまらなかった。
マウスに関する研究によると、年齢は動物の感染反応を変える可能性があることを報告する論文が、 Nature にオープンアクセスで掲載される。この研究は、若いマウスを保護する免疫プロセスが高齢動物に害を及ぼすことを明らかにした。同じメカニズムがヒトでも起こるかは未確認ではあるものの、この発見は感染者の年齢に応じた治療法の調整に示唆を与える可能性がある。